ひので動物クリニックのBlog

愛知県弥富市にある「ひので動物クリニック」のブログです。

緑内障

こんにちは、野村です!

 


雪が降り始めました❄️マフラーや手袋は必須ですね🧣

 


今日は緑内障についてお話ししたいと思います!

 


緑内障とは、房水(ぼうすい)と呼ばれる

 


眼球内の液体の生成と流出のバランスが崩れ

 


流出が障害されることで眼圧が上昇し

 


視神経や網膜が正常に機能しなくなる疾患です。

 

 

 

先天性緑内障(生まれつきのもので、犬では稀)

 


原発緑内障と続発性緑内障に分けられます。

 


原発緑内障の原因には、遺伝性のものや

 


房水の代謝異常、櫛状靭帯(房水の通り道にある

 


靭帯)の形成異常などがあります。

 


続発性緑内障は、別の眼疾患により房水の通り道が

 


物理的に障害されている状態です。

 


原因となる眼疾患には、ブドウ膜炎、白内障

 


水晶体脱臼、眼内腫瘍などがあります。

 


〈症状〉

 


・目が大きくなっている

 


・目の表面が白っぽく見える

 


・白目の部分が充血している

 


・物によくぶつかるようになった

 


・明るい場所でも瞳孔が開いている

 


・目をまぶしそうにしぱしぱさせている

 


・涙が増えた

 


・寝ている時間が増えた

 


・触ろうとすると嫌がるようになった

 

などがあります。

 


これらが進行すると、眼圧の上昇により痛みが発生し

 


最終的に失明してしまいます。

 


〈検査〉

 


・視診


・触診


・細隙灯検査(スリットランプ検査)


・眼圧検査


・眼底検査


・超音波検査  

 


 など

 


治療は、視力低下や痛みの原因となっている眼圧を

 


低下させる為に点眼薬などを使用します。

 


点眼などでは眼圧を十分低く保つことが難しい

 


見通しであれば、眼科専門医に紹介され

 


外科的治療を行う場合もあります。

 


緑内障は生涯進行し、治療が必要な慢性疾患です。

 


しかし、早期発見・早期治療と、その後の治療の

 


継続で進行を遅らせ、視覚があり快適に

 


過ごせる期間を長くできることも多いです。

 


白目が赤い、目を閉じ気味にするなど

 


目や犬の様子に違和感があれば、すぐに動物病院を

 


受診しましょう🐶🏥

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