ひので動物クリニックのBlog

愛知県弥富市にある「ひので動物クリニック」のブログです。

椎間板ヘルニア

こんにちは、野村です!

 


雨の日が増えて肌寒かったりするので

 


体調管理にはお気をつけ下さい☔️

 


今日は椎間板ヘルニアについてお話しします。

 

 

 

犬や猫は、首から背中にかけて背骨があり

 


背骨は脊椎という骨が繋がって構成されています。

 


椎間板はその脊椎の間に存在し

 


背骨にかかる負担を和らげるクッションのような

 


役割を果たしています。

 


通常は脊椎の中に収まっている椎間板が

 


何らかの原因によって飛び出してしまい

 


脊髄などの神経を圧迫してしまいます。

 


これが椎間板ヘルニアです。

 


椎間板ヘルニアはハンセン1型とハンセン2型の

 


2種類あります。

 


ハンセン1型は、軟骨異栄養性犬種

 


ダックスフンドシーズーウェルシュコーギ

 


ー、ビーグルなど)がなりやすいヘルニアです。

 


線維輪が破けて、髄核が脱出し、脊髄神経を圧迫

 


することにより発症します。

 


ハンセン2型は、加齢に伴って発症します。

 


椎間板が変性し、厚くなった線維輪が脊髄を

 


圧迫します。

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「痛み」や「麻痺」が主な症状です。

 


・急に歩けなくなった

 


・足をひきずる

 


・抱っこしたときにキャンと痛がった

 


・どこか痛そう

 


・元気がなく散歩に行きたがらない

 


などが多いです。

 


椎間板ヘルニアの治療は大きく分けて2種類

 


あります。内科的治療、外科的治療です。

 


内科的治療の場合は注射や内服薬で炎症を抑える

 


事が重要です。飛び出した髄核を取り除かず

 


髄核周囲の起こっている炎症や浮腫などを取り除き

 


脊髄への圧迫を軽減します。

 


状態によって数週間単位で薬を減らしていきます。

 


途中、悪化や内科的治療の反応が悪い場合は

 


外科的治療をすすめます。

 


外科的治療の場合はレントゲン検査だけでは

 


診断が難しく当院では二次病院の紹介をさせてもらいます。

 


椎間板ヘルニアは発症から治療までの時間が

 


早ければ早いほど治療への反応が良いため

 


おかしいと思ったらすぐに病院へ受診しましょう。

 


椎間板ヘルニアは腰に負担をかけないことが

 


予防に繋がります。

 

 

 

・適正体重を保つこと


肥満は筋肉が少なくなるため腰に負担がかかりやすくなります。

 

 

・過度な運動は避けること


ソファーなどへのとび乗りやとび降りや


段差ののぼりおり、お散歩中に引っ張ってしまう


などが椎間板ヘルニアの原因になることがあります。

 

 

・滑らないように気をつけること


フローリングの床にはマットを敷いたり


足裏の毛や爪はこまめにカットをすると


すべりづらくなります。

 


遺伝や加齢が原因となるため完全に予防することは

 


難しいですが、特に軟骨異栄養犬種のワンちゃんは

 


適度な運動と体重管理を行いましょう🦮✨