ひので動物クリニックのBlog

愛知県弥富市にある「ひので動物クリニック」のブログです。

続、ペットの高齢化について🐶

こんにちは✨

看護師の松本です。

 

前回の記事では、

高齢の子に多いトラブルとその対処法についてお伝えしました😌

 

そのまま認知症についても触れようと思ったのですが、

予想以上に長くなってしまったので、分割して今回お届けすることにします😊

 

 

 

ペットの高齢化に伴い、介護問題が浮上するようになって久しいことは前回お話した通りです😢

 

なかでも認知症、いわゆる痴呆への対処法は悩まれる患者さんも非常に多いのが実情です。

 

「この子の為にこうしてあげたい」という気持ちと、

「でももう飼い主の私も体力、気力ともに限界!」という気持ちの間で葛藤し、

時に何が正解かが分からなくなってしまいがちです。

 

そして「これがこの子にとって最善!」という正解などないが故に、

オーナーさんの悩みは尽きることがなくなってしまいます。

 

では認知症にはどう言った症状があるでしょうか?

 

以下に挙げてみます☺️

 

1.学習の亡失

今まで出来ていたことが出来なくなります。

 

「お手」や「お座り」などが次第に出来なくなってきたら、

それは認知症の始まりかもしれません。

 

2.感情の異常

突然怒ったり、寂しがって鳴いたりします

 

3.見当識障害

今まで認識出来ていたものを認識出来なくなることです。

大好きなオーナーさんと認識出来ず噛みかかってしまったりします。

今まで食べていたフードを食べなくなることも。

 

4.睡眠リズムの変化

俗に言う昼夜逆転です。

これに悩まされるオーナーさんは非常におおいです。

 

5.活動性の変化

落ち着きが無くなったり、好きなものにも関心を示さなくなったりします。

 

以上の5つの症状が認知症として現れます。

 

オーナーさんを悩ませるものが多いのは、これらの症状が合わさって出る

攻撃性の上昇、

夜鳴き、

徘徊、

かなと思います😢

 

この3つがよく対処法を聞かれるので、今回お伝えしようと思います。

 

 

攻撃性の上昇は、白内障などで目が見えにくくなったり、

耳が遠くなったりした子によく見られます。

 

触ろうと近づくオーナーさんの手に気付けず、びっくりしてしまうのです💦

 

犬達にとっては「急に触られてびっくりした!」となるので、

声を掛けながらゆっくり優しく触れてあげて下さい✨

 

 

夜鳴きは昼夜逆転によるものなので、

まずは日中に起きているように生活のリズムを整えてあげましょう👌

 

散歩に連れ出したり、お手やお座りが出来ならば、

そういったトレーニングでも覚醒を促せます。

 

フードを頻回にあげるのも良いでしょう✨

 

 

徘徊は特に夏場に悩まれる方が多いです☀️

グルグル歩き回るうちに家具の隙間に入り込んだりして出られなくなると、

場所によっては熱中症になってしまう事も💦

 

そんな子には円形サークルがおすすめです。

サークルに沿ってグルグル歩き続けることができるので、

どこかに入り込んでしまう心配もありません😊

 

 

このように、認知症の対処法も様々あります。

 

どんな病気でもそうですが、大切なのは、

犬猫やオーナーさんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を保つことかなと思います😌

 

最近こんな症状が出てきて…など、些細なことでも構いません。

気になる事があれば、いつでもお声がけ下さい✨

 

少しでも助けになれれば、幸いです😊

 

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朝晩が寒いですね❄️

 

こんにちは(^^)

看護師の寺本です!

 

 

北海道ではたくさん雪が降ったり⛄️

この辺りでも最近は

朝晩は10℃を下回るような

冷え込む時期になりましたね☀️

 

 

そろそろ冬の準備をしているお宅も

多いのではないでしょうか❓❓

 

 

寒い時期になると

「うちの子、ストーブの真ん前にずっと座ってるんだけど大丈夫なのかな😅❓」

という質問をよく受けます

 

 

わんちゃん寒さに強いイメージもあるかもしれませんが

家庭で飼われている愛玩犬は

寒さに弱い子も多くいます🐶

 

例としては

プードル、チワワ、マルチーズ、ヨークシャテリアなど

特にシングルコートのわんちゃんは寒さに弱いです💦

 

 

他にも子犬や老犬も

自分で上手く体温調節ができないため

ストーブなどに近付き

身体を温める子が多いです🔥

 

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ストーブで温まるのは良いのですが

近づきすぎると毛に火が燃え移るなど

事故につながる可能性があります🔥

 

 

また、ストーブの前で寝てしまったりすると、低温火傷になってしまいかねません😱

 

 

さらに、長時間ストーブにあたっていると皮膚が乾燥してしまうため

フケが多くなったり

皮膚がかぶれてしまったりすることもあるのです💦💦

 

 

犬は身体全体が被毛で覆われているため

人間よりも熱さを感じにくいため

何も感じずにストーブのすぐ近くで

ずっと寝ていることもあります😴

 

 

そのため

愛犬を危険な目に合わせないために

十分な安全対策が必要です🍀

 

 

寒い季節にぜひ実践してほしい

対策法を3つご紹介します✨✨

 

 

1️⃣パネルヒーターを使う

 

火がつくタイプの石油ストーブより

パネルヒーターやオイルヒーターのほうが安全です😊

ヒーターにすると

毛に火が燃え移る心配はなくなります⭐️

 

 

2️⃣ストーブガードを使う

 

ストーブを使用するときは

ストーブガードを付けるのがおすすめです👍

これがあればストーブのすぐ近くに寄れないので

安全対策としては非常に有効です❤️

 

 

3️⃣タイマー機能を使う

 

長い時間、暖房器具を使用することによって

気付かないうちに低温火傷していることがあります💦

タイマーを使って付けっぱなしを防ぎ

低温火傷しないようにしましょう☀️

 

 

 

愛犬がストーブの前で暖をとっている姿は

なんだか微笑ましいですが🌸

暖房器具を使用するときには

きちんと安全対策を行ってください😊

 

 

もちろん

万が一火傷してしまったら

すぐに病院に連れてきてくださいね🐶🐱

 

 

この時期気をつけましょう

 

こんにちは!看護師の寺澤です☺️

 

 

11月に入り本格的に寒くなってきました❄️

わたしはもうマフラーが必要だなと

感じるときもあります🧣(笑)

 

 

 

寒くなり始め、最近診察をしていて

この頃多いなと思うのは

   🐱ネコちゃんの膀胱炎です🐱

 

 

 

まず、膀胱炎とは。。。

 

おしっこがたまる膀胱に炎症が起きる病気で

細菌感染や尿結石などにより膀胱が炎症を起こすことで起きます。

 

 

ネコちゃんの場合、はっきりとした原因が特定できない特発性膀胱炎が多く、

 

原因の1つとして環境の変化などの

ストレスが考えられています😣💧

 

 

また、寒い時期に多くなる理由としては

寒冷のストレスだったり、

夏と違い暑さもないので水を飲む頻度が

減るからということも考えられます。

 

 

 

症状には。。。

 

頻回にトイレ行くがなかなかおしっこが出ない、排尿時に痛そうにしている、

おしっこの色が濁っていたり血尿が出る、元気食欲がない

などがあげられます😿

 

 

膀胱が激しい炎症を起こすと、

膀胱の筋肉が緊張しておしっこが出しにくくなったり、

尿結石が尿管に詰まってしまい、

尿閉状態になってしまうこともあります⚠️

 

 

 

おしっこを出せない状態が続くと

 

 

排泄されるはずの毒素や老廃物が

体内に溜まってしまい、

腎不全や尿毒症を引き起こします😥

 

その気持ち悪さから嘔吐や元気食欲の消失、

ひどい場合は体温の低下といった症状が見られ

命に関わることのあるとても怖い病気です😨😢😖

 

 

 

特発性の予防としては。。。

 

できるだけストレスを与えない、トイレを我慢させない環境を作る、

水分をたくさん摂らせることが大切です❗️

 

 

冬場はなるべく寒さのない暖かいところにトイレを置くと

トイレを我慢させない方法にも繋がります☺️

 

 

多頭飼いの場合はトイレと水飲み場を増やしてあげるといいですよ 🐈👍🏻✨

 

 

 

また尿石症の予防としては。。。

 

尿石を作りにくくする療法食があります🍚✨

 

 

一度尿石症になったことのある子とない子も

 

普段食べてるご飯から予防してあげれるのは

とてもいいですよね😊🍀

 

フードには種類があるのでお気軽にご相談下さい❕

 

 

 

 

そして、膀胱炎は

「早期発見・早期治療」が重要です💡

 

 

お家のネコちゃんにいつまでも元気に過ごしてもらうために

 

日頃から飲水量やトイレの回数、おしっこの状態をしっかりチェックして

少しでも変わった様子が見られるときには、

 

早めに受診するようにしましょう 😸🏥🌱

 

 

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予防は最後まで!

 

 

 

こんにちは!

看護師の富田です💫

 

寒くなってきて

朝晩冷え込みますね☁️

 

みなさんも風邪には気をつけてください😢

 

 

 

 

 

気温が下がって

蚊も少なくなってきて

フィラリアの予防

もうしなくていいんじゃないか?

と思う方もいらっしゃるかもしれません

 

ですが

その答えは NO です🙅‍♂️

 

 

フィラリアの予防期間は

その市の気温と湿度から計算して

いつからいつまで必要なのか

毎年決められています🧐

(弥富市は6月〜12月です!)

 

 

またフィラリアの薬は

体内に入ってしまった

フィラリアの幼虫を

まとめて駆除するお薬です💊

 

 

なのでもういいかな〜と

12月の薬を飲まないでいると

11月の間にもし

フィラリアにかかってしまっていた場合

駆除されず来年の春までに

成虫に成長してしまうことになります😱😱😱

 

 

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蚊を見なくなったからOK!ではなく

最後まで投薬してもらうことが大事なお薬なので

12月までしっかり続けましょう✌️💫

 

 

 

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羽が生えたこたろうです☺️笑

 

 

 

食欲の秋からダイエットの秋へ🎃

こんにちは😃

看護師の島田です!

 

 

突然ですが

 

食欲の秋ということで

食べすぎて太ってしまった‼︎

ということはありませんか😱

 

 

うちの子太っている?

と気になるオーナーさんも多いと思うので

今回はダイエットの話をしようと思います💦

 

まず理想の体格ですが

わんちゃん自身を触ってみて

皮下脂肪を通して肋骨が触れる程度がベスト💯

 

肋骨が容易に触れるようなら痩せすぎ⤵

脂肪で触るのが難しいようなら太りすぎ⤴

となります🐶

 

また上から見て

腰になだらかなくびれが見られるのも

理想的体格です✨

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肥満度はBCS(ボディ・コンディション・スコア)という表が基準になり

理想体格はちょうどBCS3に当たります👆

 

ちょっとぐらい太っているほうが可愛い💕

という方もいると思いますが

 

太っている状態では

 

足腰や内臓に負担がかかり

関節炎や椎間板ヘルニア

気道が圧迫されて呼吸器系の病気になることもあります😨

 

「じゃあ明日からダイエットだ!!」

といっても過度なダイエットは

人間もペットもNG🙅

 

おやつやいつものフードを与えすぎてないかの再確認

フードの袋に記入されている適正量はあくまで目安になり

中には適正量の半分でも太ってしまう子もいます🐷

 

フードを少なくすると

どうしてもおねだりが増えてしまいますが

フードを与えるときに1日量を数回に小分けにすると

満足感が出るようです。

 

また食いしん坊の子のために

当院で取り扱っている療法食も

ダイエットを美味しくサポートしてくれます💪

 

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これらは全て同じ100キロカロリーですが

左上のセレクトスキンケアのみ一般食のフード

その他はダイエット用フードです🍚

 

カロリーが抑えめで

粒が少し大きいため

少量でも満足できるフードになります🍴

 

 特徴として

 

・『減量サポート』

 少ない量で必要な栄養バランスが取れる

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・『満腹感サポート』

 食物繊維が多く満腹感を感じやすい

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この2つはロイヤルカナン製品で

減量サポートはバランスが良く

あげる量をしっかり守れる方向け👆

 

満腹感サポートはさらにカロリー抑えめ

食物繊維豊富な分

便の量が増えるようです🚽

 

 

サイエンスヒルズの製品も

『メタボリックス』というフードを出していて

避妊・去勢後の体重管理や

体重減量後のリバウンド対策に適しています😋

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試してみたいけど食べるかどうか不安

という方はフードのサンプルもあります✨

 

 

食欲の秋からダイエットの秋へ🍂

 

体重だけ計りたいという方も

大歓迎ですので

太っているか気になるという方も

お気軽にご来院下さい🙋

 

 

 

 

 

 

🐕ペットの高齢化について🐈

こんにちは😃

看護師の松本です。

 

 

朝晩大分寒くなってきましたね💦

寒くなってくると、愛猫のふうがぴったりとくっついてきてくれるので、

私はこれからの季節が大好きです❤️

 

 

そんなふうも今年で8歳。

もう中年期かーと思うと同時に、

最近わがひので動物クリニックも、高齢の患者さんが増えてきている事に気付きました。

 

そんな訳で今回は、ペットの高齢化に伴う問題行動とその対応についてお伝えしようと思います✨

 

 

動物医療の発展とオーナーさん方の意識の向上に伴い、

ワンちゃんもネコちゃんもより長生き出来るようになってきています。

 

それと引き換えに、高齢犬、高齢猫の問題行動や介護の問題が浮上してきています😣

 

高齢になるとどんな問題が出てくるのでしょうか?

実際の問題と対処方を以下にまとめてみます✍🏻

 

 

1.フードが食べにくくなる

単純に足腰が弱って、前傾姿勢を維持するのが難しかったり、

舌をうまく使えなくなってフードをすくいあげることができなかったりします。

 

 

対処方:

食器を底上げしたり、台を使ったりして、

極端な前傾姿勢を取らなくてもいいようにしてあげると食べやすくなります。

 

スプーンなどで口元まで運んであげるのもいいですね✨

 

ドライフードが噛みづらそうな子は、ふやかしてあげると食べやすいです👌

 

 

 

2.排泄の失敗

トイレではないところで排泄してしまうことが多くなります💦

 

弱った足腰のせいでトイレに素早く行くことが出来ず、

間に合わずにお漏らししてしまうこともあります。

 

排泄姿勢がしっかりと取れないのも、筋力の低下が原因です。

 

 

対処方:

トイレに段差がある場合、それを取り除くだけで大分楽に移動出来るようになります✨

 

排泄姿勢が取れない場合は、お腹からバスタオル などを通して、

体重を支えてあげるとよいでしょう。

 

ただ、粗相に関しては病気が原因になっている場合もあります。

 

心配な方は、一度受診しておくとなおよいと思います😊

 

 

 

3.痴呆とそれに伴う問題行動

歳を取るに連れて、個体差はありますが認知症の症状が出てきます。

 

オーナーさんのことが分からなくなったり、

フードをどれだけでも食べたり、昼夜逆転してしまって夜鳴きをすることも😢

 

同じ場所をグルグル歩き続ける徘徊も症状の1つです。

 

認知症については、長くなってしまうので、次回詳しくお話ししたいと思います🐶

 

 

 

以上に高齢化に伴う問題行動をあげましたが、

今回何を主にお伝えしたいかと言うと、

こういった問題で悩んでいらっしゃる方は思っているより多そうだなという事です。

 

 

 

粗相に関しては直接病気に関係している事もあるので、

相談してくださるオーナーさんもいらっしゃるのですが、

老化に関する事柄は、「病気とは直接関係ない事だし…」

と相談しづらい気持ちを抱えていらっしゃる方も相当数いるのではないかと思います。

 

私たち動物看護師にとって一番の願いは、

動物たちとオーナーさんが少しでも長い時間

お互い穏やかな時間を過ごしてもらうことです😌

 

介護は辛いことも多い大変な作業です😣

時には抱えきれない悲しみや辛さを、

溢れさせてしまう方もいらっしゃいます。

 

何かいい方法をお教えできることもあるかと思いますので、

困りごとがあれば病気に関することでなくても是非、受付で看護師に相談してみて下さいね✨

 

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こんな穏やかな時間が長く続く事を祈って✨