ひので動物クリニックのBlog

愛知県弥富市にある「ひので動物クリニック」のブログです。

大腿骨頭壊死症(レッグペルテス症)🦴

こんにちは、伊藤です🐶

 

1週間と長い雨が続いてますね☔️

 

洗濯物が乾かなくて大変です💦

 

 

本日は

 

大腿骨頭壊死症』

 

別名『レッグペルテス症』について

 

お話しします🦴

 

まず大腿骨頭壊死症とは

 

犬の股関節を形成している

 

大腿骨頭

 

(ふとももの骨の上端にある骨盤との連結部)が

 

壊死を起こし

 

関節炎や骨折を起こす病気です。

 

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名前の由来は

 

発見者の名前からレッグ(カルベ)ベルテス病と

 

呼ばれることも多いみたいです。

 

成長期の小型犬で発症が多く

 

ほとんどの場合で手術が必要になります。

 

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はっきりとした原因は不明ですが

 

大腿骨頭への血液供給が何らかの原因で

 

不足することで発生すると考えられています。

 

また、遺伝的素因も影響していると

 

考えられています。

 

症状は

 

股関節の痛みに伴う症状として

 

後肢の歩き方に異常が現れます。

 

足をかばうように歩く

 

体重が乗らないように

 

   足先だけちょこんと地面につけて立つ

 

足を上げたまま3本足で歩く

 

などの症状がみられます。

 

痛みが強い場合

 

痛みがある側の腰付近を触ると

 

   痛がって鳴く、怒る

 

などの症状がみられることもあります。

 

 

犬の月齢や症状

 

股関節の状態

 

飼い主の希望などによっても

 

治療法は異なりますが

 

一般的には、

 

内科的治療(保存的)と外科的治療があります。

 

 

●内科的治療


症状が軽度の場合は

 

鎮痛剤やレーザー療法などによる痛みの管理や

 

運動制限などを行いますが

 

進行性の病気のため

 

内科的治療を行っても

 

症状の改善がみられない場合が多く

 

その場合外科治療を行います。

 

 

●外科的治療


大腿骨頭壊死症の手術は多くの場合

 

大腿骨頭を切除する「大腿骨頭切除術」を行います。

 



発症の原因がはっきりわかっていないため、

 

予防は難しい病気です。

 

犬に大腿骨頭壊死症が疑われるような症状が

 

見られた場合は早めに動物病院に

 

連れてきてあげてください🐶🏥