ひので動物クリニックのBlog

愛知県弥富市にある「ひので動物クリニック」のブログです。

肛門腺(嚢)のこと

こんにちは!

看護士の島田です😊

 

先日

春を感じたくて

梅の花を見に行ってきました🌸



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春の花が咲き始めると

もう冬も終わりなんだなぁと

しみじみ思いますね♪

 

河津桜も咲いていましたよ🌸


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さて今回は

肛門腺の話なんですが

 

肛門腺とは「肛門嚢」とも呼ばれていて

肛門よりやや下の皮膚内にある

対になった袋のことです🎈

 

時計の針でいうところの

大体4時と8時の方向にあります🕢🕟


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肛門腺には臭腺や皮脂腺があり

その袋の中に匂いの強い分泌液が

溜まります。

 

この分泌液は犬同士の個体識別や

匂い付けに役立っていると

言われています。

 

くさ~いおならの生き物といえば

スカンクが有名ですが

スカンクのおならのもと

それが肛門腺です🦨

 

 

 

この分泌液は排便の際に導管を通って

糞便と一緒に排泄されますが

 

小型犬や肥満犬、高齢犬などの中は

自力で排出するのが難しい子もいます😢

 

 

肛門腺が溜まり過ぎてしまうと

 

導管が詰まったり

貯溜した液体に細菌が感染したりなどで

炎症を起こし

 

最悪の場合

肛門腺が破裂してしまうこともあります💦

 

 

わんちゃんがお尻を気にして舐めたり

地面にこすりつけていたりしていれば

肛門腺が溜まっているのかもしれません☠️

 

 

肛門腺の溜まり過ぎを防ぐため

 

自力で肛門腺を排出することが

できない子には

定期的に肛門腺絞りをしてあげることを

オススメします🤗

 

肛門腺絞りとは

肛門腺を圧迫して

中の分泌液を出してあげることです✨

 

 

おうちでされる方もいるのですが

 

けっこう強い匂いがしますし

分泌液の固さにも個体差があるため

ちょっとしたコツが必要です☝️

 

 

少しでもお尻を気にしている

素振りがあれば

 

当院でも肛門腺絞りを承りますので

いつでもお気軽にお申し付け下さいませ🐕