ひので動物クリニックのBlog

愛知県弥富市にある「ひので動物クリニック」のブログです。

熱中症の応急処置をご存知ですか?

こんにちは!

 

 

獣医師の家田です。

 

 

 

皆様、お盆休みはどのように過ごされましたか? 

 

 

 

例年であれば実家でゆっくり

 

 

 

という方も多いと思いますが

 

 

 

今年はコロナウイルスの感染拡大を受けて

 

 

 

帰省を断念した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

 

私も残念ながら今年は帰省を諦めました…

 

 

 

そこで、空いた時間を使って

 

 

 

FP(ファイナンシャル・プランナー)という

 

 

 

資格の勉強を始めました。

 

 

 

FPはお金の運用や教育、老後といった

 

 

 

ライフプランニングについてアドバイスを行う職業です。

 

 

 

FPの勉強をしていると

 

 

 

税金、投資、住宅ローン、不動産、相続

 

 

 

といったお金に関する知識を

 

 

 

沢山得られるので

 

 

 

教養としてはすごくオススメの資格です!

 

 

 

 

さて、話は変わりますが

 

 

 

今週も各地で猛暑日となり

 

 

 

37℃を超えた所も相次ぎました。

 

 

 

連日の猛暑で、今月2日〜9日までの1週間に

 

 

 

熱中症の疑いで病院に搬送された人は

 

 

 

全国で6600人余りと急激に増え

 

 

 

死亡する人も相次ぎました。

 

 

 

熱中症は人のみならず

 

 

 

ワンちゃんネコちゃんにとっても重大な問題です。

 

 

 

飼い主様の中には

 

 

 

熱中症対策を行っている方もたくさんいらっしゃるとは思いますが

 

 

 

日本気象協会によると

 

 

 

2019年7月に犬の飼い主325名に行った

 

 

 

「愛犬の熱中症に関する調査」では

 

 

 

愛犬の4分の1に熱中症経験があり

 

 

 

飼い主の5人に1人は

 

 

 

愛犬が熱中症になった際の応急処置方法を知らない

 

 

 

という結果になりました。

 

 

 

実際に愛犬、愛猫が熱中症のような症状を示した時

 

 

 

落ち着いて対処できる自信がある方は

 

 

 

決して多くはないのではないでしょうか。

 

 

 

そこで今回は

 

 

 

熱中症の症状と応急処置に関してお話しさせていただきます。

 

 

 

熱中症の初期症状としては

 

 

 

パンティング、よだれ、粘膜の充血や鬱血、頻脈等が挙げられます。

 

 

 

こういった症状が見られた際には

 

 

 

可能であれば直腸で検温を行うことをオススメします。

 

 

 

ワンちゃんネコちゃんの体温は平熱が38℃台ですので

 

 

 

40℃以上あれば熱中症の疑いが濃厚です。

 

 

 

重篤化した場合は

 

 

 

虚脱(ぐったりして意識がない)、嘔吐、下痢、ふるえ等が挙げられます。

 

 

 

こういった症状が見られた際にはかなり命の危険が伴いますので、

 

 

 

一刻も早く動物病院へ向かってください。

 

 

 

熱中症は予防が最も大切ですが

 

 

 

万が一発症してしまっても

 

 

 

初期症状のうちにしっかりと対処すれば

 

 

 

助けられることがほとんどです。

 

 

 

初期症状が見られた際には

 

 

 

涼しい場所に運び

 

 

 

常温の水をかけ

 

 

水で濡らしたタオルなどで包んであげましょう。

 

 

この時

 

 

 

脇の下、頸部、そけい部を

 

 

 

しっかりと冷やしてあげると効果的です。

 

 

 

注意点としては

 

 

 

早く体を冷やそうとして冷水や保冷剤を使ってしまうと

 

 

 

抹消の血管が収縮して温度の高い血液が各臓器に循環してしまい

 

 

 

逆効果となる場合があることが挙げられます。

 

 

 

 

今年もまだまだ暑い日が続くと思われます。

 

 

 

しっかりと熱中症対策をした上で

 

 

 

万が一熱中症の症状が現れた時に

 

 

 

落ち着いて応急処置を行えるように

 

 

 

1度シミュレーションをしておくと良いかもしれません。